一般就労の現実~息子の場合

退職してからもう5年が経過したので、そろそろ時効でしょうか?
母の気持ちも、もうそこに戻されることはなくなったので、少し書いておこうと思います。

息子は高等部を卒業後、一般就労した期間が1年4ヵ月あります。
その様子については、以前の投稿で書いていますが、退職に至った経緯を残しておきます。

これは、その時、父親が書いたものです。

〇〇(息子)の雇用に関する案件の経緯報告
61()1200頃 妻より今ほど職業センター担当から連絡があり、〇〇の世話をしている嘱託の方が7月で退職するので監督するものが居なくなる為同時期にやめて欲しい旨、㈱●●様(会社)よりお話があった由と電話を受ける。 
・同日 雇用側の一方的な解雇通告は、1年間の契約雇用とはいえその期間途中になされることは被雇用者に余程大きな過失があったという事実がない限り断じて出来ない。
 私がこの旨をセンターの方に電話にてお伝えする。
 センターの担当カウンセラーの方から折り返しの電話のなかで、あらためて会社に来られてもこの考えは変わらないと支店長の方から電話でのやり取りのなかで直接聞いた旨報告を受ける。会社の方針および障碍者雇用促進に対する考え方がその程度であるならば、その職場環境のなかで働かせる事は、〇〇にとって非常に辛いものとならざるを得ない。
 612()18:00頃 担当カウンセラーの方から電話にて、センターはこの間に、ハローワークの担当の方と一緒に会社訪問をして話し合いを持ったが、先の考えと変化がない旨の報告をうけた。であるならば、会社に解雇にあたる理由を社印押印済の文書にして提出いただく事と雇用残存期間分の給与保障をしていただく旨お伝え下さる様お願いする。
 618()18:00頃 勤務先が職業センターに対し雇用継続の意思を示してきたとのこと。職業センターから派遣されたジョブコーチの成果が、なってないから今回の事態を招いたという手のひらを返すような発言。また、会社から当方へ直接連絡をとり今後のことについて話し合いを持つのでセンターの介入もういいですという事なので、担当の方は、会社からこの様に云われたからには、今後センターから話す事は出来なくなったとの由。
・同日16:00頃 〇〇が卒業した学校の教頭先生から電話連絡をいただく。現況の就業状態が思わしくないとの連絡を受け心配しているとのこと。□□特別支援学校におられる、前進路指導の先生より、会社から障碍者の労働支援は、可能かとの問い合わせがあったとのこと。
 これ以降、現進路指導の先生が会社とセンターへ現状確認の連絡を入れる。双方の
内容は、全く相反するものであったとのこと。
 621() 18日以降、会社からの連絡が一向にないので市の知り合いを通じ、今までの経緯を障害福祉課長に説明。市担当職員から確認の電話があり、妻より再度経緯を報告。市と職業センターが協議した結果、今週いっぱい待って会社から連絡が無い時は、ハローワークから指導を入れるとの回答をいただく。
 ・同日18:30頃 会社の支社長の携帯TELから我が家へ初めての今案件に関する直接連絡をいただく。パートさんのまわりを始終うろついて困った(困っている?)と一言あって、本題の話し合い日時を告げてきた。625()10:00に会社へ訪問されたしとのこと。何故、いまさら5月にセンターが指導に入った事項を言ってきたのか理解不能。本件と密接な関連性があるということか?
622()15:00頃 職業センター担当カウンセラーの方の都合により、話し合い日時を26()に変更となったことが記載された連絡帳を〇〇が持ち帰る。

その後、予定通り面談が持たれ、息子の退職が決まりました。

この記録と一緒に見つけた画像がありました。
これは、働き始めて5か月後のものです。




これを見ただけで、会社の担当者が自閉症という障碍を全く理解していないことがわかります。
コミュニケーションに障碍があり、加えて事実しか書くことができないのにも関わらず、自分の狭い価値観だけで、全てを悪意に捉えてしまうのです。
こんなことで、いつもいつも「なぜできない!」「どうしてわからない!」と言われ続けるのは、いったいどれだけ辛いだろうか。。。
今から思えば、こんな所で働かせることに、なぜあんなに必死になっていたのか?
この3ヶ月後には、あろうことか「これまで教えられたことをまとめて書く」という宿題を出されたのでした。
2017/10/6